
トップページ >> プレスリリース
プレスリリース
~雪国まいたけが製法特許を持つ「まいたけ抽出物」採用へ~
米国のがん研究センター、骨髄異形成症候群(MDS)の第2相臨床試験でまいたけ抽出物の治療効果に期待
2010年2月2日(火)
株式会社雪国まいたけ(本社:新潟県南魚沼市/代表取締役:大平喜信)では、米国のスローン-ケタリング記念がんセンター(New York/Memorial Sloan-Kettering Cancer Center:MSKCC)での研究に、2003年より「雪国まいたけ」の抽出物を提供してきましたが、このたび、同がんセンターでの血液疾患である骨髄異形成症候群(Myelodysplastic Syndrome:MDS)患者に対する第2相臨床試験において「まいたけ抽出物」が採用されたことを受け、継続して「まいたけ抽出物」の提供を含めた協力を図っていきます。
スローン-ケタリング記念がんセンターは、これまで7年に渡り、「まいたけ抽出物」を使用した数多くの研究を継続してきており、「まいたけ抽出物」を採用した数多くの基礎研究、動物実験および初期臨床試験を実施し、臍帯血(ヒト)の造血作用、抗がん剤の副作用軽減作用など有望な研究結果を発表しています。(※1)(※2)(※3)(※4)参照
これまでの研究結果をもとに、「まいたけ抽出物」がMDS羅患者の正常な造血機能を高めることを証明するため、このたび第2相臨床試験の段階に進むこととしました。そのプロトコール(治験計画書)は、米食品医薬品局(FDA)およびスローン-ケタリング記念がんセンター内の治験審査委員会によって承認されています。
骨髄異形成症候群(MDS、以下MDS)は、日本では「特定疾患」に指定されている難病で、血液細胞(赤血球、血小板、白血球)をつくる骨髄の造血幹細胞に異常が生じる疾患で、形状の異常(異形成)だけでなく、機能の低下した異常な血液細胞を生産します。おおもとの造血幹細胞に異常をきたすことから、赤血球、白血球、血小板のいずれか、あるいはそれら3種の組み合わせにおいて正常な機能に影響を及ぼします。
MDSでは骨髄細胞の染色体異常が約半数で見られますが、先天性異常ではないことから遺伝性はなく、後天的に発症するとみられています。また発病の原因は現在でも特定されていませんが、50代以降に発症が多いことから加齢が関係するとされ、また抗がん剤治療や放射線治療を受けた数年後に発症するケースがみられ、進行すると急性骨髄性白血病への移行するリスクが高くなります。
米国では毎年、約1万5,000人から2万人が新規MDS患者と診断されています。日本国内の患者数は推定1万人であり、特に50代、60代を中心に増加傾向にあります。
この度の臨床試験のリーダーの一人、スローン-ケタリング記念がんセンター統合医療局長のバリー・キャシレス(Barrie Cassileth)博士は、「われわれが第1相臨床試験(※5)で使用したまいたけ抽出物を第2相臨床試験でも継続使用し、医療効果を持つキノコとMDSという期待される領域で研究を進めることは喜ばしく、これまでの研究がMDSの領域におけるさらなる研究の進展を保証するものであり、今後の発展を楽しみにしている」と述べています。
今回の臨床試験に提供する「まいたけ抽出物」は当社が国際特許を所有しており、スローン-ケタリング記念がんセンターをはじめ、米国の複数の医療機関でさまざまな疾病の治験研究の題材として近年注目を集めています。
当社では、このたびのMDS臨床試験の進展により、難病解決に少しでも近づくことを期待しており、今後も一般的な食材としての品質向上、サービス向上のみならず、世界的に行われている「まいたけ抽出物」の薬学、医学に関する研究に対し、最大限の協力を図り、社会貢献を果たしてまいります。
関連論文
※1
Clinical and Vaccine Immunology, January 2007, p. 21-27, Vol. 14, No. 1
Abstract from Publication: “Enhancement of Umbilical Cord Blood Cell Hematopoiesis by Maitake Beta-Glucan Is Mediated by Granulocyte Colony-Stimulating Factor Production
発表論文要旨:「まいたけβ-グルカンは、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の産生を介して臍帯血細胞(ヒト)を増殖する」
http://cvi.asm.org/cgi/content/abstract/14/1/21?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=cfu&searchid=1&FIRSTINDEX=2410&resourcetype=HWFIG
※2
Experimental Biology and Medicine 234:342-353 (2009)
Maitake Beta-Glucan Enhances Umbilical Cord Blood Stem Cell Transplantation in the NOD/SCID Mouse
発表論文要旨:「まいたけβ-グルカンは免疫不全マウスに移殖した臍帯血細胞(ヒト)を増殖する」
http://www.ebmonline.org/cgi/content/abstract/234/3/342
※3
nt Immunopharmacol. 2004 Jan;4(1):91-9.
Maitake beta-glucan MD-fraction enhances bone marrow colony formation and reduces doxorubicin toxicity in vitro.
発表論文要旨:「まいたけβ-グルカン:MD-フラクションは試験管内の骨髄コロニー形成を増殖し、抗がん剤ドキソルビシンの毒性を減少させる」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14975363?dopt=Citation
※4
Maitake beta-glucan promotes neutrophil recovery from taxol induced chemotoxicity
発表内容論旨:「まいたけβ-グルカンは抗がん剤タキソールで誘発される毒性(骨髄毒性)から好中球の回復を促進する」
2009 AACR Annual Meeting(米国がん学会)Poster Session (口頭発表)
※5
J Cancer Res Clin Oncol. 2009 Sep;135(9):1215-21. Epub 2009 Mar 1.
A phase I/II trial of a polysaccharide extract from Grifola frondosa (Maitake mushroom) in breast cancer patients: immunological effects.
発表論文要旨:「乳がん患者(摘出手術および化学療法後、治癒した閉経後の元乳がん患者)におけるマイタケ多糖抽出物の第1/第2相臨床試験の免疫に対する作用」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19253021?dopt=Citation
語句説明
「まいたけ抽出物」 (MDフラクション®)
マイタケの子実体を分離・抽出する過程で得られた「D-フラクション」に、マイタケの頭文字「M」をとって、「MDフラクション」と発明者の神戸薬科大学の難波宏彰教授により名付けられました。
当社が日米で製法特許を保持しており、サプリメントとしても製品化しています。
「臍帯血」
新生児のへその緒(臍帯)に含まれる血液で、赤血球、血小板、白血球など全ての血球をつくる幹細胞が大量に含まれています。
「特定疾患」
厚生労働省が難病対策の対象として定めた疾患をいう。1972年(昭和47)7月旧厚生省は公衆衛生局に特定疾患対策室を設けて難病対策をスタートさせたが、その対象疾患としてとくに定めた難病を特定疾患とよんでいます。
引用元:日本大百科全書(小学館)
問い合わせ先:株式会社 雪国まいたけ
マーケティング部 對馬(つしま) / 菅野(かんの)
TEL:(025) 778-0128(直通)
FAX:(025) 778-0125
e-mail: h-tsushima@maitake.co.jp
