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~まいたけ抽出物のがん治療効果に期待~
米国テキサス州立大学、MDアンダーソンがんセンター
「雪国まいたけ抽出物」を進行性悪性腫瘍臨床試験に採用

平成24年4月25日(水) 株式会社雪国まいたけ

 株式会社雪国まいたけ(本社:新潟県南魚沼市/代表取締役:大平喜信)は、米国テキサス州ヒューストンの、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター(University of Texas, MD Anderson Cancer Center)と、このほど、同がんセンターでの進行性悪性腫瘍(腫瘍の種類を限定しない)臨床試験に採用される「雪国まいたけ抽出物」の治験物質提供契約を締結し、日米で製法特許(日本国特許#2859843、米国特許#5854404)を有する「雪国まいたけ抽出物」の提供をはじめとする協力支援を開始します。

 MDアンダーソンがんセンターでは、雪国まいたけ抽出物の約10年にわたる米国での基礎研究および臨床試験(ニューヨークのスローン-ケタリング記念がんセンターにおける、2008年の元乳がん患者を対象としたP-Ⅰ/Ⅱ臨床試験)の成果に注目、このたびの臨床試験は、雪国まいたけ抽出物と現在おもに血液がんの治療に使われているアザシチジンとレナリドマイドとの組み合わせにより、多種多様な悪性腫瘍(肺がん、胃がん、乳がんなどの固形がん)に対して効果を発揮することを期待して実施されるものです。
 このP-Ⅰ臨床試験で確認するのは、抗がん剤のアザシチジン(DNAメチル化阻害剤)により、がんマーカーを顕在化したがん細胞に対して、免疫を制御するレナリドマイドおよび雪国まいたけ抽出物による骨髄細胞の分化増殖促進作用で、キラーT細胞やナチュラルキラー細胞などの免疫細胞がマーカーを顕在化したがん細胞を攻撃するというエピジェネティック免疫調節作用(epigenetic Immunomodulation;注1)を検証するものです。

 この度の臨床試験の主任臨床医となる、MDアンダーソンがんセンターのスーチン フー(Siqing Fu)博士(MD, PhD)は、次のように語っています。

 「この度の臨床試験で我々は、慎重に同抽出物を新薬と併用し、その効能の有無について研究することになる。
このキノコの機能に関する長年の知恵を、現在のがん治療と如何に統合していくかを見極めるために治験を実施するという点が重要です。」

 今回の臨床試験に提供する「雪国まいたけ抽出物」は、ニューヨークのスローン-ケタリング記念がんセンターでの臨床試験同様、患者の体重1kgあたり、一日6mgの投与量で実施されますが、これは、当社が日本において製造販売している健康食品、NEW MDフラクション®100の3~4カプセルに相当します。

 当社では、このたびのMDアンダーソンがんセンターでの臨床試験の成功で、雪国まいたけ抽出物ががん治療現場で各種抗がん剤の効能改善と、副作用の軽減につながる事を強く期待するとともに、今後も一般的な食材としての品質およびサービス向上のみならず、世界的に行われている雪国まいたけ抽出物の医学、薬学分野における研究に対し、最大限の協力を図り、社会貢献を果たしてまいります。

更に詳しい情報は、次の米国政府管掌のウェブサイトでご覧ください。
http://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT01200004?term=maitake&rank=2&show_desc=Y#desc

(関連文献)

1.
Maitake beta-glucan enhances granulopoiesis and mobilization of granulocytes by increasing G-CSF production and modulating CXCR4/SDF-1 expression.
Ito K, Masuda Y, Yamasaki Y, Yokota Y, Nanba H.
Int Immunopharmacol. 2009 Sep;9(10):1189-96. Epub 2009 Jun 30.
PMID: 19573626 [PubMed - indexed for MEDLINE]
Related citations

2.
A phase I/II trial of a polysaccharide extract from Grifola frondosa (Maitake mushroom) in breast cancer patients: immunological effects.
Deng G, Lin H, Seidman A, Fornier M, D'Andrea G, Wesa K, Yeung S, Cunningham-Rundles S, Vickers AJ, Cassileth B. J Cancer Res Clin Oncol. 2009 Sep;135(9):1215-21. Epub 2009 Mar 1.
PMID: 19253021 [PubMed - indexed for MEDLINE]
Related citations

3.
Inhibitory effect of MD-Fraction on tumor metastasis: involvement of NK cell activation and suppression of intercellular adhesion molecule (ICAM)-1 expression in lung vascular endothelial cells.
Masuda Y, Murata Y, Hayashi M, Nanba H.
Biol Pharm Bull. 2008 Jun;31(6):1104-8.
PMID: 18520039 [PubMed - indexed for MEDLINE] Free Article
Related citations

4.
Effect of Maitake (Grifola frondosa) D-Fraction on the activation of NK cells in cancer patients.
Kodama N, Komuta K, Nanba H.
J Med Food. 2003 Winter;6(4):371-7.
PMID: 14977447 [PubMed - indexed for MEDLINE]
Related citations

5.
Maitake beta-glucan MD-fraction enhances bone marrow colony formation and reduces doxorubicin toxicity in vitro.
Lin H, She YH, Cassileth BR, Sirotnak F, Cunningham Rundles S.
Int Immunopharmacol. 2004 Jan;4(1):91-9.
PMID: 14975363 [PubMed - indexed for MEDLINE]
Related citations

(特定用語の説明)

テキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンター  (The University of Texas, MD Anderson Cancer Center)

設立から約60年を迎え、優秀なスタッフを育て、優れたプログラムを活用し、そのミッションはがんを撲滅することにあります。センターは、3つの精神、「思いやり」 「誠実」 「発見」の理念に基づき16,000人以上のスタッフ及び1,600人以上のボランティアががんを克服するために働いています。

医師およびスタッフ

MDアンダーソンがんセンターの医師たちは、がん治療の国際的なリーダーと知られています。過去にも数多くの治療が開発されており、米国内において、最も多くのがん患者を診察しています。MDアンダーソンがんセンターの医療チームは、がんの根絶をミッションとし、最も革新的な治療法を提供し続ける努力をしています。事実、センターは、がん予防のための新薬臨床試験の先駆的な参加医療機関となっており、これまでにがんと関連する特定の遺伝子を発見したほか、この遺伝子の研究に基づいて有望な治療方法を開発しています。研究者は効果が高く、かつ副作用が少ない治療法の研究を続けています。そしてMDアンダーソンがんセンターが最も考慮している点は、病気だけでなく、患者さんの総てをケアすることです。

MDアンダーソンがんセンターではがん治療に幅広い選択肢を提供しています。その選択肢の判断は従来のように主従医のみが行うのではなく、患者さんに十分な説明を行った上で治療法を決定しています。すなわちセンターの基本的な治療方針として医師に質問する(知る)権利や、患者さん自身がすべての治療段階において治療法決定に参加する権利を尊重しています。患者さんが率直に話し、質問し、自分の意見を発することにより、自分自身に主体性を持つこと、それががん治療における最良の対処方法であるとして推進しています。

(出所:ウィキペディア日本語版より抜粋、一部改編)

注1: 「エピジェネティック」

私たちの体は皮膚、胃、肝臓など様々な組織から出来ており、これらは別々の細胞で構成されている。どの細胞も基本的には同じ遺伝情報を持っているのに、別々の細胞になれるのは、使う遺伝子と使わない遺伝子に目印をつけているからである。皮膚から胃ができないことに象徴されるように、エピジェネティックな目印の特徴は、一旦つくと、容易にははずれないということである。

細胞内のDNAは、ヒストンとよばれるタンパク質に巻きついてできている。エピジェネティックな目印には、DNAにつく目印(DNAメチル化)とヒストンにつく目印(ヒストン修飾)の2つが知られている。

(出所:独立行政法人国立がん研究センター研究所ウェブサイトより一部抜粋)

遺伝子自身の変異以外のメカニズムで遺伝子の発現に影響を与える現象で、次に示すような機序に基づく発現制御の変異でDNA一次配列変化と独立している事象。がんなどの疾患もエピジェネティックなD N A のメチル化異常と関連するとされている。
・ DNA塩基のメチル化による遺伝子発現変化
・ ヒストンの化学修飾による遺伝子発現の変化(ヒストンのメチル化、アセチル化、リン酸化など)

(出所:ウィキペディア日本語版より抜粋、一部改編)

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