料理人の手でさらに輝く雪国まいたけ極 白
極のスペシャリテ

タストゥーT'astous

  • 東京・南麻布
  • フランス料理
OKU

INTERVIEW

南麻布のパリを感じるネオビストロ。

明るくモダンな雰囲気の店内で、旬の食材や無農薬野菜、オーガニックワインが楽しめる麻布十番のフレンチレストラン「T'astous(タストゥー)」さん。アラカルト一品からコース料理まで、気軽にフレンチを楽しめる同店で、白まいたけを使ったメニューを新開発してもらった。今回お話を伺ったのは、T'astousオーナーシェフの堀江毅さん。2005年渡仏、パリでフレンチ料理を研鑽し、2015年南麻布に同店をオープン。彩とりどりのビオ野菜、秋のジビエ、冬のトリュフなど、四季折々の香り、色、温度を大切にした料理を提供している。

白まいたけを一目見て、品の良い料理をイメージ。

本当に真っ白なまいたけなので、品が良いビジュアルに仕上がると思った。色々な調理法を試みたが、煮る、焼く、揚げる……どの調理法にもマルチに応えてくれる。特徴的なのがその食感で、シャキシャキ感が魅力。そして、普通のまいたけに比べ、少し香りが薄い。それをカバーするために揚げてみたら香ばしくなり香りを活かせることが分かった。何よりこの白まいたけはすべてロスなく使えるのがいい。

ヴルーテにして白まいたけは、鶏ブイヨンでコクのある味に。

ヴルーテとは、スープとピューレの間の、濃厚なソース。普段マッシュルームのヴルーテを提供しているが、今回は、白まいたけの香りに鶏のブイヨンで旨みを足し、ヴルーテの旨味を安定させた。にんにくパセリ、チーズの焼けた香りでもバランスをとる。イカ以外には白いホタテも考えたが、アオリイカと白まいたけなら味も形状も同調し、扱いやすかった。

アオリイカと白まいたけに、ニンニクやパセリをきかせたらプロバンス風になり、ペペロンチーノ風味としてお酒が進む。竹炭入りのブリオッシュのクルトンは、少し大きめで見た目と食感のアクセントに。白まいたけはイカとソテーして、その上に白まいたけを揚げたものをトッピングした。ヴルーテ、ソテー、揚げ物と白まいたけを一皿に3つの味わいを楽しめるように仕上げた。

炊き込みご飯にしたら、松茸ご飯のような食感に

新しい白まいたけの可能性はまだまだある。お米との相性が抜群で、あえて言うなら炊き込みご飯がおいしい。実は、この白まいたけは、ビラフにして賄い用に作ったら、これがかなりおいしくて非常に好評になった。目を瞑って食べたら、まるで松茸かと間違うほど、シャキシャキの食感になった。パスタでも試してみたがクリームだと味が薄い。お店ではもともとクリームはあまり使わないので、パスタで使うならオイル系が合う。

※本内容は2023年10月4日時点での情報です。実際のメニューとは異なる場合がございます。

SHOP DATA

●店名:タストゥ―

●住所:東京都港区南麻布2-5-21

●アクセス:南北線麻布十番駅 2番出口から徒歩6分
三の橋バス停から徒歩30秒
麻布通り・大通り沿い 麻布十番駅から746m

●営業時間
[月~水]
18:00~22:30(21:30 L.O.)
[木~土]
11:30~14:30(13:30 L.O.)
18:00~22:30(21:30 L.O.)

●定休日:日曜日

●ホームページ:https://r.gnavi.co.jp/d42zatre0000/

●電話番号:03-6435-4722

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