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~「雪国まつたけ開発プロジェクトチーム発足」~
マイタケ・マツタケ等の大規模ゲノム解析に着手

平成20年8月26日

株式会社雪国まいたけ(本社:新潟県南魚沼市/代表取締役:大平喜信)は、玉川大学関連ベンチャーの株式会社ハイファジェネシス(本社:神奈川県横浜市/代表取締役:奥田徹)と連携して、きのこ類の大規模なゲノム(遺伝情報)解析を行い、味や香りをはじめとした優良形質や健康等の特定機能を強化したきのこの開発に着手しました。 その第一弾として当社が生産・販売する「雪国まいたけ」「雪国えりんぎ」「雪国ぶなしめじ」は平成21年2月末の終了を目指し、加えて、長年日本人に愛されてきた「シイタケ」「マツタケ」については同年4月終了予定で、計5種類の食用きのこのトランスクリプトミクスを中心とした遺伝子解析をはじめました。

食用きのこ栽培では先人の試行錯誤と長い経験に基づく技術を駆使して品種の選抜を行い、きのこの保存期間延長、形、味、色などの優良形質を育種してきました。しかし、従来型の選抜試験では優良形質の作出に数年、時には数十年を要することがあります。これらの形質の設計図は遺伝子として記述されていますが、生物は自己の遺伝子を一度にすべて利用しているわけではなく、必要に応じて遺伝子のスイッチを切り替えることで、様々な形質を目に見える形で表現していると言えます。よって今回の遺伝子解析で、その全容が解明されると、味、食感や色という形質に関連する遺伝子を特定することが可能となり、特定された遺伝子をマーカーとして用いることで選抜試験のスピードを大幅に加速し、遺伝子組み換えをすることなく、これまでにない高品位でより美味しいきのこを消費者にいち早く届けることが可能になります。

また、きのこ類は一般にグルカンという多糖類を多く含み、シイタケのグルカンのように抗がん剤として利用されているものもありますが、グルカンは組成の特定が困難で、きのこの種類や品種によってもその効果がばらつくため医薬品としての許認可が難しいとされています。このたびマイタケの遺伝子を解析することで当社が健康食品として製造販売しているグルカンからなるマイタケ抽出物(MDフラクション®)の品質管理を遺伝子レベルで行うことが可能となり、品質管理、機能性などの面を強化できるものと考えています。

なお当社が特許製法を持つマイタケ抽出物(MDフラクション®)は、2001年より米国のスローンケタリング記念癌センター(MSKCC)において統合医療用の研究材料としても使用されています。 当社では今回の大規模ゲノム解析の実施を踏まえ、社内に「雪国まつたけ開発プロジェクトチーム」(チームリーダー:執行役員 研究開発室長 農学博士 西堀耕三)を発足、マツタケをはじめとして人工栽培が困難とされているきのこ類の開発強化を図るとともに、遺伝子解析で優良形質に働く遺伝子を特定することで、風味豊かなマイタケ、食感が楽しいエリンギや味の良いシメジなど、それぞれのきのこにおいて個々の特徴をさらに高めた優良な菌株の開発にも取り組むことにしました。当社はきのこ総合企業としてきのこに関わるすべての事象について、遺伝子レベルでの情報を活用し研究開発を推進してまいります。

(注)今回の当社の取組みはゲノム(遺伝情報)解析により、個々の菌株に応じた最適な栽培条件を推定し、きのこ栽培において影響力の大きい培地組成、水分、温度管理などの外的環境をコントロールすることで優良な形質のきのこを開発するものです。当社では品種改良を目的とした「遺伝子組み換え」はいたしません。

語句説明

・ゲノム解析
生物のもつ遺伝情報を総合的に解析することです。ゲノムを構成するDNA分子の塩基配列の構造を調べることにより、どのような遺伝子を潜在的に有しているのかがわかります。

・トランスクリプトミクス
細胞中に存在する遺伝情報を担うmRNAの総体をトランスクリプトームと呼びますが、このような網羅的な遺伝子発現を研究することをトランスクリプトミクスと呼びます。

・グルカン
ブドウ糖が多数結合した多糖類の総称で、でんぷんに代表されるアルファグルカンとセルロースに代表されるベーターグルカンに大別されます。キノコの多くはセルロースとは異なる結合様式のベーターグルカンを含んでいます。

問い合わせ先:株式会社 雪国まいたけ
マーケティング部 對馬(つしま) / 菅野(かんの)
TEL:(025) 778-0128(直通)
FAX:(025) 778-0125
e-mail: h-tsushima@maitake.co.jp

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