持続可能な原材料調達

方針・戦略

雪国まいたけグループは、安全、安心、高品質な商品をお客様にお届けすることだけでなく、取引先も含めた多様なステークホルダーにとっての価値の向上や地球環境への配慮が、企業の社会的責任の観点から不可欠であると考えています。
きのこ栽培の原料となるオガ粉 (木屑)には、樹齢が高く伐採期を迎えた木や健康な森の育成のために間伐された木など、森林整備計画により伐採されたものを主に利用しており、雪国まいたけグループは間接的ながら持続可能な森林資源の保全と活用に貢献してきました。一方、昨今では、手入れが行き届かず荒廃が進み、水源涵養(かんよう)や山地災害防止といった本来有する機能が果たされない森林の増加が危惧されています。森林資源の持続可能性が損なわれた場合、雪国まいたけグループにとっては調達不全や企業価値の毀損が懸念されます。
そのため、雪国まいたけグループは、自ら森林資源の保全に寄与することで、事業の持続可能性をさらに高めるとともに、地域社会の課題解決にも貢献していきます。
「持続可能な原材料等調達と水資源の活用」をマテリアリティの1つに定め、森林整備活動「雪国まいたけの森づくり」などの取り組みを進めていきます。

体制・ガバナンス・リスク管理

詳細はサステナビリティマネジメント体制をご覧ください。

指標・目標

雪国まいたけグループは、持続可能な原材料調達の実現に向けて、以下の指標・目標を定めています。

指標 範囲 2020年度 2021年度 2022年度 目標
調達しているおが粉が森林減少の要因となっていないかサプライヤーの管理や現地確認の実施 単体 16件 10件 24件 ※1
きのこ培地に使用する原材料の総使用量 単体 61,618t 60,463t 61,048t -
原材料おが粉における間伐材等※2の利用率
(広葉樹、杉)
単体 100% 100% 100% -
  • ※1 おが粉仕入先・製造元:原則2年に1回以上の工場視察。
    自社伐採業者の伐採後現場:原則5年に1回の視察。視察をしない間は、現場の写真等を通じて現状確認。
  • ※2 間伐材、択伐や土地整備のため伐採された木材、背板などの端材や副産物として発生したおが粉など森林減少の要因とならない原料。

取り組み

雪国まいたけの森づくり活動

2020年より南魚沼市、南魚沼森林組合、新潟県南魚沼地域振興局と森づくり活動に関する協定書を締結し、南魚沼市舞子の荒廃した森林を、人と森とが共生できる森林公園として整備を進める活動を行っています。
これからも地域社会の課題解決と持続可能な社会の実現に貢献するため、この活動に継続して取り組んでいきます。

雪国まいたけの森づくり活動

森林資源保全のための取り組み

1. 間伐

定期的に森林を間伐して木々が育ちやすい環境を整えています。適切に間伐を行うことで、林内に適度に光が射し込み、下草などが繁茂しやすくなり、水源涵養機能や土砂災害流出防止機能などの森林機能が働きやすくなります。

2. 植栽

針葉樹である杉を伐採し、代わりに桜やヤマモミジなどの広葉樹を植栽することで、自然の森林に近い針葉樹と広葉樹の混交林をつくっています。 地表面に多様な広葉樹が生育すると降雨が直接土壌に到達しにくくなり、落葉が土壌表面を覆うことで土砂の流出が抑えられるほか、広葉樹を繁殖の場や餌としている動物が増え、森林生態系の保全にもつながります。

グリーンパートナーの認定

2023年に、雪国まいたけの森づくり活動を通じ、林野庁が新たに創設した「森林×脱炭素チャレンジ2023」への申請が受理され、森林整備を通じて脱炭素に貢献する企業である「グリーンパートナー2023」の認定を受けました。

グリーンパートナー2023

活動動画「TeamECO 雪国まいたけの森林整備編」

CSR調達の推進・現地監査

詳細はサプライチェーンマネジメントをご覧ください。