雪国まいたけ豆知識

雪国まいたけで生産している代表的な3つのきのこについての豆知識を紹介します。

まいたけ編

現在日本では3000種から4000種のきのこが認められています。そのうち食用になるのは約300種。市場に出まわっているのは約15種類ほどです。
古来からきのこは人々に親しまれてきました。
きのこが日本の文献に初めて登場したのは「万葉集」です。江戸時代初期には、すでにしいたけ栽培が始まっていたことから『まいたけ』も古くから食されていたと推測されます。

『まいたけ』は主に東北地方の深山の老木の根ぎわに生えるサルノコシカケ科のきのこで、いくつものカサが折り重なってできています。中には20キロや30キロの大きさに育つものもあります。

幻のきのこ「まいたけ」の名前の由来

「まいたけ」の名前の由来には諸説あります。

【その1】
昔から「幻のきのこ」と呼ばれるほど希少価値があり、見つけた人が舞い上がって喜ぶので「まいたけ(舞茸)」と名付けられた。

【その2】
その形が蝶が舞う姿に似ているところから名付けられた。
という説があります。

江戸時代には、こんな話も!

まいたけは、その美味しさと食べると体の調子がよくなることから、昔から珍重されていたようです。
ある東北地方の大名がまいたけを江戸の幕府に献上しました。江戸の評判も良く、将軍様から再度の所望がありました。ところが、"幻のきのこ"ですから、そう簡単には見つかりません。
そこで大名は代官にまいたけを採ってくるように命じました。
その命令は各代官を通して村人にも伝えられ、村人達は山に入り一生懸命に探しました。
やっとの思いで見つけたまいたけを代官所に届けると、採ってきたまいたけと同じ重さの銀がもらえたということです。
それだけ価値があったということなのですね!
まいたけを見つけた人が、舞い踊って喜んだというのもうなずけます。

注目されるまいたけパワー

雪国まいたけには、たんぱく質、脂質、糖質、ミネラル類およびビタミン類の栄養成分のほか、体にとって大切な食物繊維が豊富に含まれています。

このまいたけの中から健康維持・増進に関与するβ-グルカン(MDフラクション)が、まいたけ研究の専門家の長年の研究により新たに発見され、その働きが徐々に解明されています。
研究者は成人で1日約30から40gのまいたけを食べることによって健康増進が期待できると発表しています。

ビタミンB類では特にナイアシンが多く含まれています。

「MDフラクション」とは

MDフラクション(マイタケD-フラクション)は、「雪国まいたけ」を特殊な方法で抽出したものです。
このMDフラクションの中には糖が結合した多糖類が主に含まれます。
その多糖類には、健康を維持する効果があると言われているβ-グルカンが多く含まれています。

※図はあくまで概念的なもので、量的な関係を示すものではありません。

えりんぎ編

ヨーロッパから来たエリート”えりんぎ”

「えりんぎ」はここ数年でようやく大量栽培されるようになり、どこのスーパーでも陳列されるようになってきました。
もとは、ヨーロッパから入ってきたきのこですが、その外観は傘が小さく、茎が太い面白い形をしています。

味の特徴として甘味があることがあげられます。これは、トレハロースが多く含まれているためです。トレハロースは、砂糖の仲間で味をまろやかにする効果があり、人間にとって大切なエネルギー源です。
この他、えりんぎにはカリウム、リンなどの無機質が多く含まれています。
ビタミンではB2、ナイアシン、B6が多く含まれています。これらのビタミンは生体内の代謝に大きく関わっており、大切な役割をしています。

ぶなしめじ編

欠かすことのできない名わき役”ぶなしめじ”

「ぶなしめじ」は、味に癖がないため、いろんな料理で食卓に登場し一年を通して重宝されるきのこになりました。その便利さから消費量の多いきのことして知られています。
味に癖がないといっても多少苦味があると感じる方もいるでしょう。これはきのこの風味成分でもあるテルペン類が含まれているためです。

「苦味がちょっと…」という方や「苦くて子供が食べない」などで困っている方のために、当社では苦味の成分であるテルペン類を抑え、苦味の少ないぶなしめじの開発を行っています。

まいたけやえりんぎのように特出している成分はありませんが、カリウムやリンといった無機物、ビタミン類、食物繊維が豊富です。