廃棄物削減と環境汚染防止

方針・戦略

きのこの栽培には、木材などを粉砕したおが粉などの植物由来の原料から作られる培地を用います。雪国まいたけは、きのこの収穫後培地をボイラーの燃料等に再利用することで、廃棄物を削減しています。また、ボイラーの燃焼により生じる蒸気をきのこ生産に活用することで、エネルギー使用量の削減や資源の有効活用を図っています。雪国まいたけのきのこ栽培においては、汚染につながるような有害物質を使用していないことから、汚染に関するリスクは低いと考えています。
雪国まいたけグループは、限りある資源を有効活用するとともに、廃棄物や汚染等の環境負荷の低減につながる活動に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献します。

体制・ガバナンス・リスク管理

詳細はサステナビリティマネジメント体制をご覧ください。

指標・目標

雪国まいたけグループでは、廃棄物削減と環境汚染防止に向けて、以下の指標を定めています。

  範囲 2020年度 2021年度 2022年度
リサイクル率 単体 66.5% 64.1% 66.0%
廃棄物総重量 単体 4,097t 4,034t 3,976t
窒素酸化物(NOx) 単体 15.51t 15.07t 14.49t
硫黄酸化物(SOx) 単体 49.79t 44.42t 31.02t
有害廃棄物 単体 0t 0.029t 0.011t
揮発性有機化合物(VOC) 単体 0kg 0kg 0kg
環境関連の罰金額 単体 0百万円 0百万円 0百万円

※ マニュフェスト報告がされているすべての廃棄物を対象として算出しています。

取り組み

廃棄物削減の取り組み

培地の利活用

きのこの栽培には、木材などを粉砕したおが粉などの植物由来の原料から作られる培地を用います。雪国まいたけでは、使用後の培地をバイオマスボイラーの燃料として使用し、廃棄物の削減につなげています。廃培地を燃料とすることで化石燃料の使用量を抑えられ、温室効果ガス排出量削減につながる取り組みです。

トレーの軽量化

雪国まいたけではトレーの軽量化を通じて廃棄物削減に貢献するため、トレー材質の見直しに取り組んできました。2022年度には、「まいたけ食べきりパック」のトレーで約16%、「まいたけMパック」で約22%、「雪国ぶなしめじWパック」で約11%の軽量化を実現しました。これにより、合計で約153.2トンのプラスチックを削減できた計算になります。また、2022年度には新たに「まいたけ極ハッピーパック」等のトレーの材質変更を実施し、1枚当たり約12%の軽量化を実現しました。

※ 2022年度の調達量に対し、材質変更前後のトレー重量を比較。

まいたけ極食べきりパック
まいたけ極Mパック
雪国ぶなしめじWパック
まいたけ極ハッピーパック

リサイクルトレーの活用

雪国まいたけでは、きのこ商品のトレーに、100%リサイクルトレー※1を使用しています。トレーの原料は「合成樹脂製器具または容器包装の規格基準」および「業界の自主基準※2」に適合していることを確認しており、食品への安全性を確保しながら、環境負荷の軽減を図っています。

  • ※1 2022年度 雪国まいたけにおける実績。一般的に回収されたリサイクル原料のほかに、トレー製造工場で発生する端材の再利用も含みます。
  • ※2 一般財団法人化学研究評価機構 食品接触材料安全センター「食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度」より

食品ロスの削減

雪国まいたけでは、食品ロスの削減に取り組んでいます。工場においては、きのこのカット時などに生じる端材を水煮などの加工商品に使用しています。また、流通工程における廃棄を防ぐため、鮮度保持性の高い包装資材を採用しています。
雪国まいたけのほとんどのきのこはすべてが可食部のため、家庭をはじめとする消費者側での廃棄はほぼ生じません。さらに、美味しく食べ切っていただくため、まいたけのクキの部分も食べられることや、ご家庭での保存方法をパッケージに記載しています。

環境汚染防止への取り組み

環境汚染物質の管理

雪国まいたけは、環境汚染防止に関連する法令を遵守するとともに、リスク管理委員会において環境汚染リスクに関する方針と施策を年度ごとに定め、工場からの排水、ばい煙、フロン及び廃棄物等について継続的な管理を実施しています。

大気汚染防止の取り組み

雪国まいたけは、栽培センターで使用する燃料のLNG(液化天然ガス)への転換を進めています。LNGは不純物をほとんど含まないクリーンなエネルギーであるため、CO2の発生量が少ないことに加えて、NOxの発生量も少なく、SOxやばいじんは発生しません。

農薬や化学肥料を一切使用しない栽培

雪国まいたけのきのこ製品は、すべて施設栽培で生産しており、環境負荷が高いと言われている農薬や化学肥料は一切使用していません。

水資源保全の取り組み

水資源のリサイクル

詳細は持続可能な水資源の活用をご覧ください。