資源の有効活用と保全

基本的な考え方

雪国まいたけグループでは、限りある資源を有効活用するとともに、その保全に取り組むことで環境負荷の低減を図り、持続可能な社会の実現に貢献します。

廃棄物削減の取り組み

培地の利活用

きのこの栽培には、木材などを粉砕したおが粉などの植物由来の原料から作られる培地を用います。雪国まいたけでは、使用後の培地をバイオマスボイラーの燃料として使用し、廃棄物の削減につなげています。廃培地を燃料とすることで化石燃料の使用量を抑えられ、温室効果ガス排出量削減につながる取り組みです。

トレーの軽量化

雪国まいたけではトレーの軽量化を通じて廃棄物削減に貢献するため、トレー材質の見直しに取り組んできました。2022年3月期には、「まいたけ食べきりパック」のトレーで約16%、「まいたけMパック」で約22%、「雪国ぶなしめじWパック」で約11%の軽量化を実現しました。これにより、合計で約153.2トンのプラスチックを削減できた計算になります。また、2023年3月期には新たに「まいたけ極みハッピーパック」等のトレーの材質変更を実施し、1枚当たり約12%の軽量化を実現しました。

  • ※ 2022年3月期の調達量に対し、材質変更前後のトレー重量を比較。
まいたけ食べきりパック
まいたけMパック
雪国ぶなしめじWパック
まいたけ極みハッピーパック

リサイクルトレーの活用

雪国まいたけでは、きのこ商品のトレーに、100%リサイクルトレー※1を使用しています。トレーの原料は「合成樹脂製器具又は容器包装の規格基準」および「業界の自主基準※2」に適合していることを確認しており、食品への安全性を確保しながら、環境負荷の軽減を図っています。

  • ※1 一般的に回収されたリサイクル原料の他にトレー製造工場で発生する端材の再利用も含みます
  • ※2 一般財団法人化学研究評価機構 食品接触材料安全センター、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度

食品ロスの削減

雪国まいたけでは、食品ロスの削減に取り組んでいます。工場においては、きのこのカット時などに生じる端材を水煮などの加工商品に使用しています。また、流通工程における廃棄を防ぐため、鮮度保持性の高い包装資材を採用しています。
雪国まいたけのほとんどのきのこはすべてが可食部のため、ご家庭をはじめとする消費者側での廃棄はほぼ生じません。
さらに美味しく食べ切っていただくため、まいたけのクキの部分も食べられることや、ご家庭での保存方法をパッケージに記載しています。

関連データ

リサイクル率

リサイクル率の算定方法:リサイクル分廃棄物重量(t)/全体廃棄物重量(t)*100

  • ※ マニュフェストデータから数量を抽出。最終処分方法がリサイクルの廃棄物より算出しています。

水資源の保全

雪国まいたけの国内生産工場においては、雪国という土地柄、豊富な水資源(地下水)に恵まれており、その水を空調などに活用し、また自然に返すという循環サイクルが出来ています。また、雪国まいたけのきのこ栽培においては水質汚染につながるような有害物質を使用していないことから、目下では水資源に関するリスクは低いと考えています。
しかし、自然の恵みを活かし育てる企業として、水は重要な資源であり、水資源の不足や水資源保全への対応遅れは大きなリスクになると考えています。今後も周辺環境の変化や事業活動の進展をふまえて、適切な水管理を継続していきます。

環境汚染防止への取り組み

環境汚染物質の管理

雪国まいたけは、環境汚染防止に関連する法令を遵守するとともに、リスク管理委員会において環境汚染リスクに関する方針と施策を年度ごとに定め、工場からの排水、ばい煙、フロン及び廃棄物等について継続的な管理を実施しています。

大気汚染防止の取り組み

雪国まいたけは、栽培センターで使用する燃料のLNG(液化天然ガス)への転換を進めています。LNGは不純物をほとんど含まないクリーンなエネルギーのため、CO2の発生量が少ないことに加えて、NOxの発生量も少なく、SOxやばいじんは発生しません。

農薬や化学肥料を一切使用しない栽培

雪国まいたけのきのこ製品は、すべて施設栽培で生産しており、環境負荷が高いと言われている農薬や化学肥料は一切使用していません。